蕎麦屋について
2021/12/09
蕎麦屋ってすごく面白い業態で、色々な要素があるんですよね。
まずは、来店してから蕎麦だけを茶々っと食べてすませるようなファーストフード的な感じ。。。
もしくは、蕎麦前(蕎麦の前の前菜みたいな感じ。。。)を食べながら、一人で読書などをしながらカフェ的な利用の仕方。。。
そして、蕎麦前をお酒と一緒に楽しみながら、最後の仕上げに蕎麦を嗜む居酒屋利用など。。。
それと、江戸っ子の蕎麦前と蕎麦の嗜み方も、ご存じない方が多いのですが、結構色々あるんです。
先ずは「抜き」っていう言葉
蕎麦屋で天抜きって注文があるんですが、これは天ぷらそばの蕎麦抜きという意味なんです。
最近は急に寒くなってきているので、寒日は先ずは天抜きでお酒を飲みがら体を温めて、仕上げにもり蕎麦が個人的には一番粋な楽しみ方かなと思ってます。
他にも「抜き」っていうのは色々と使えるので、覚えておくと粋な使い方ができると思います。(例えばカツ丼の抜きだとご飯抜きだったり♪)
そして、蕎麦の楽しみ方。。。
これはお店の人も若干ビビる食べ方なのですが、蕎麦前を食べている最中に早めにもり蕎麦を頼んで、出来上がっても蕎麦前を食べながら手をつけず乾燥するのを待ちます。
そして、乾燥が限界まできたところで失った水分を補完する程度に日本酒をかけるんです。
そうすると、一気に日本酒を吸って更に蕎麦の旨味が増すんです。これは是非お試しいただきたいと思います!
それと、薬味としてワサビと長ネギがついてきますが、薬味というのは本来は蕎麦を食べている最中の口直しのためにあるんです。でも、結構多くの人は初めから蕎麦つゆに入れてしまうんですよね。。。
これって実は、蕎麦を食べている最中の口直しの為にあるものなので、蕎麦と汁の味を初めっから無視する行為なんです。(即席のお蕎麦屋さんはこれで良いと思いますが。。。)
なので、僕は初めて入るお蕎麦屋さんの場合は、最初に汁につけずに蕎麦を少しだけ口にして、蕎麦の香りを確認します。次に汁を少しだけ啜って一番美味しい食べ方を確認します。
その時点で、自分がこれは本気で堪能すべきという時は、薬味は蕎麦を食べながらの口直しに口に入れると、ワサビと長ネギが口の中を爽やかにしてくれて、蕎麦の味を更に美味く演出してくれるんです。
後は、祖母から教えられたのは天だね(天ぷらのネタ)が美味しくない蕎麦屋は、蕎麦も大した事ないから。。。と教えられたのですが、これは本当です!
蕎麦前で、天ぷらはとても大好きなのですが、そこで残る天かすが結構大事で、天ぷら食べ切るとお店の方は下げに来るのですが、絶対に下げないように言ってください。
お蕎麦を食べ終わったときに、少し残った薬味と天ぷらで残った天かすを蕎麦湯を入れて食べると、最高の幸せなんです。