自分の人生に大きな影響を与えた飲食店 Vol.1〜ミラノ編
2022/01/16
約20年前10月に1ヶ月休暇を取りイタリアに行ってきた。
当初は、友人の住むミラノで三泊四日滞在し、友人はいなくとも所縁のあるトリノで二泊三日過ごし、その後フィレンツェに行って三泊四日過ごした後に、フィレンツェの近くのエンポリに住む友人宅で過ごし、その後ボローニャそしてヴェネツィアに行って、ミラノに戻って帰国という計画だったが、10月は新酒が出る時期で、エンポリの友人にトスカーナのあらゆる所に連れて行って頂いたため、トスカーナだけで結局二週間過ごしてしまい、ボローニャとヴェネツィアに行けずに、ミラノから帰国という旅だった。
とても中身の濃い旅だったので、今回は先ずミラノの友人に連れていただいたお店
"Boccondivino"を紹介したい。
お店は完全予約制で、コースは一つしかない。
お店に入って席を案内されると、テーブルにはアミューズとしてのバーニャカウダとクーラーに刺さったスプマンテが既に用意されていている。
そして、バーニャカウダが終わるとお皿と一緒に飲みかけでもスプマンテのボトルが下げられる。
新しい白ワインが入れ替わりでクーラーに置かれると、ワゴンで5種類くらいのモッツァレラやリコッタなどのフレッシュチーズが運ばれ、どれにするかを聞いてくる。1種類でも全種でもサーブしてくれる。
フレッシュチーズが終わると、またお皿と一緒に白ワインのボトルが差し替えられる。
次もまたワゴンで、5〜6種類くらいの生ハムとサラミがきて、それを選ぶ。
もちろんワインも生ハム・サラミにあわせたワインになっている。
次はパスタがワゴンで運ばれて、そこからのチョイス。ここでも、またパスタに合わせたワインに代わる。
パスタが終わると、ブルーチーズやウォッシュタイムのチーズと共にフルボディの赤ワイン。
最後の締めは、食後酒にトスカーナスタイルで甘口ワインのヴィンサントとビスコッティ。
ビスコッティをヴィンサントに浸しながら食べると、それだけで最高のドルチェ!
この時、僕は食事とお酒のペアリングを日本でやっていきたいという想いを胸に帰国。
翌年、勤めていた会社が運営していた和食店に異動した時に、料理長と話し合って料理と日本酒のペアリングコースを提案し集客で成功。
その後フレンチレストランでもジビエ料理とワインのペアリングコースを行なったりと、大きく自身の新たなサービススタイルの構築に繋がった。
グラス選びも含めて、ワインコンサルティングにおいて、皆様のお力になれるよう更に磨きをかけて行きたい。